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東芝の高性能モバイルノートを実機レビュー評価(2011年8月)

今回、「東芝ダイレクトPC」さんから、高性能モバイルノート夏モデルの、dynabook R731/W2TCテスト機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストを交えたレビュー評価報告
(Update 2017.12.10)

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東芝の高性能モバイルノートを実機レビュー評価(2011年8月)

 今回、「東芝ダイレクトPC」さんから、高性能モバイルノート夏モデルの、dynabook R731/W2TC (PR7312TCRBBW3) テスト機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストを交えたレビュー評価報告です。(下記写真)

 このノートは、東芝では「スリムコンパクトノートPC」というジャンルに位置付けられたものですが、当サイトでは、高性能モバイルノート」というカテゴリで、2011年6月ランキング2位の上位機種です。

 これは、当サイトの「高性能モバイルノートの判断基準」である、@B5ファイル原則12インチ(例外的に13.3インチ含む)、A重さ:女性に軽い1.5kg 以下、Bバッテリ動作時間が長い。5時間以上、CデュアルコアCPU(2コア)など高性能ハードがある

 という条件から評価した結果での、モバイル性能順位です。

 この性能評価の高い理由は、上記の1〜4のどの項目も満足し、特にCのCPU性能がトップで、クーポン適用後価格が上位の中で最も安かったためです。(本機はそれの上位機種)

 このように、高性能モバイルノートという側面からは、上位ランクと考えられますが、その機能のひとつひとつを見て行きたいと思います。

 まず、Bバッテリ動作時間が約13時間(標準バッテリ装着で)と10時間を越えました。これは、タブレット端末、iPad (iPad2) の10時間をかるく3時間も超えています。次に、A重さは約1.41kgで、これはさすがに、iPadの600〜700g にはかないませんが、半分程度のレベルです。

 タブレット端末とは、大きく用途が違うので比較の意味は特にありませんが、結構データ的には、迫って来ている感じはします。

 さて、

【震災で、本機の追加された節電機能】

 東日本大震災に関連して追加された特徴に、節電機能があります。

 これには、2つあり、

★東芝ピークシフトコントロール機能:
 電力需要ピーク時(特に夏季の日中13時〜16時)に、AC駆動からバッテリー駆動に自動的に切り替えるというもの。

★最適化ecoモード:
「ecoボタン」を押すだけで、最適化ecoモードに簡単切り替えで省電力を実現。

 今後は、こういった機能が当たり前になって来るかも知れません。(いずれも、環境設定のTOSHIBA ecoユーティリティや東芝ピークシフトコントロールのインストールや設定が要る)


【モバイルノートとしての特徴】: 

 高性能モバイルノートに必要な機能として、外出中、移動中でも利用出来ると言う「モバイルWiMAX」があります。本製品にも搭載されていますが、外観からは分かりません。確かにアンテナやカードの出っぱりというものがないので携帯性を損なうことはないようです。

 dynabook R731には、インテルの 「Centrino Advanced-N+WiMAX 6250通信モジュール」が内蔵されていて、このモジュールは、IEEE802.16e-2005に準拠した高速データストリーミング(下り最大20Mbps、上り最大6Mbps程度)を謳っています。

 ただ、「数値はモジュールの仕様であり、サービスエリア内でも通信環境や混雑状況の影響により、通信できない場合や通信速度が低下する場合が起こる」ということです。

 また、利用料金を調べると、UQコミュニケーションズの例で、基本料が、月額380円からで、最大上限額が4,980円ほどかかってしまいます。

 もちろん、無線LAN内蔵(IEEE802.11a/b/g/n準拠)なので、IEEE 802.11n 対応のアクセスポイント利用であれば、こちらの方が(公称最大、300Mbps )高速です。

 UQ WiMAXの例では、サービスエリアの広さは、ひとつの基地局でカバーできる範囲が、無線LANとは比較にならないほど広範囲(最大半径3km)で、さらにビルが立ち並ぶ都市部での利用を視野に入れ、密に基地局を配置する予定のようです。

 モバイルWiMAX搭載の利点は、やはり、無線LANができない広域エリアでの利用や、電車、車など高速な乗り物(時速120km/hまでの移動体)でも利用できるという点ではないでしょうか。

 かなり田舎のサービス対象エリアでない人、屋内が中心の無線LANで十分間に合う人は、特にこれを利用する必要はありません。今回のレビュー評価は、もちろん無線LAN(11n 対応のアクセスポイント)の方で行ないましたが、フレッツ光回線(実測で下り:60〜74Mbps、上り速度:13Mbps)に比べても、特にストレスは感じませんでした。


 さて、まず最初のベンチマークとして、パソコンの一般性能を示す指数である、マイクロソフトの「Windows エクスペリエンス インデックス」を取って見ました。

【Windows エクスペリエンス インデックス】



 このスコアの範囲は 1.0 〜 7.9(最大) です。

 マイクロソフト(Windows 7)によれば、「基本スコアは、メインメモリ、CPU、ハードディスク、デスクトップ上の一般的なグラフィックス性能、3-D グラフィックス機能など、コンピューターのさまざまな部分の機能に基づいた、システムの最低限の性能を表すものとされ、一番小さい数字が採用されます。

 CPUが7.1と一番上で、特に、ハードディスクの転送速度がCPUの次に6.8と大きいのは、高速アクセス(読み出し・書き込み)可能な、SSD(256GB )ストレージを採用のためと思われます。

 基本スコアが4.7(最大値7.9)なので、中の上くらいの評価のPCということになりますが、それは基本スコアは、一番数字の小さい機能部から採られ4.7となり、このグラフィック:Windows Aeroの機能箇所がさらに性能向上のための改善箇所の指摘ともなっています。

 このAeroデスクトップパフォーマンスは、グラフィックの性能とは、あまり関係なく(現在のAeroデスクトップパフォーマンス表記に変更となったようですが)グラフィックメモリの量が多い程、スコアが高くなると言われています。

 つまりメインメモリー4GB(標準仕様)では、「(共有される)ビデオメモリが不足する」ことを意味していると思われます。(オプションで8GBを選び、さらに共有VRAM領域を拡大すればこのスコアは改善されるかも知れません。)

 この4.7以外の数字は、約6 〜7ということですので、

 「基本スコアが 6.0 〜7.0 のコンピューターには、高速なハード ディスクが備わっていて、マルチプレーヤーや 3D ゲーム、HDTV コンテンツの録画や再生など、グラフィックを多用する高性能のエクスペリエンスをサポートできる。」と書かれています。

 従って、モバイルPCとしては、かなりの高性能と言えるのではないでしょうか。

 ※注記)Windows Aeroの機能には、ウィンドウの枠が半透明になって下のウィンドウやデスクトップが透けて見える「Aeroグラス」などですが、Vista発売時は注目されたものの、Windows 7 ではあまり人気の評判は聞きません。


 次に、本サイトはスタート当初から、PCの3Dグラフィック処理機能に強い関心とこだわりを持っているため、現状の「高性能モバイルノート」の持つ、この3Dグラフィック性能が従来から気になりました。

 本機のCore i7-2620Mなど、最新CPUに内蔵されたグラフィック機能( Intel HD Graphics 3000) の性能は、いかほどのものなのでしょうか。実際に3Dベンチマーク(3DMark06)を取ってみました。(尚、3DMark 11 には、DirectX 10.1 SM4.1のため非対応)

【3Dベンチマーク3DMark06 のレベルは?】


 ベンチマーク3DMark06のデモシーンを掲載して置きます。動画像は、中央の三角印をクリックすると、見られます。

【CPUのデータ】

 まずは、テスト機のCPUデータから:
Core i7-2620M(2コア4スレッド、動作速度 2.70GHz、ターボ時最大3.4GHz、3次Cash 4MB)は、Sandy bridge と呼ばれるコアです。

 本CPUの特徴の1つに、Intel vPro Technology 対応があります。(企業内で使われるPCの日常の運用管理業務を支援するのに適したハードウェアを備えている。実際には、このためいくつかの付加機能がある。)


【GPUのデータ】


 テスト機のGPUデータから:
CPUコアに内蔵GPUは、Intel HD Graphics 3000 というもので、GPUクロックは、650 MHz 〜最大13000 MHz。CPUの種類によって、少し性能の劣るIntel HD Graphics 2000というGPUもある。

 ビデオメモリーが68MBとかなり少ない(メインメモリーからシェア)ことが分かる。Windows エクスペリエンス インデックス測定の箇所で書いたように、ここがボトルネックのようです。



【3Dベンチマーク:3DMark06 の結果スコア】


【3DMark06 v120】
総スコア:3684
SM2.0スコア:1214、
HDR/SM3.0スコア:1476、
CPUスコア:3219(但し、解像度 1280×768 None Anti-Aliasing )


 今回、テスト機で、3DMark06 B120 ベンチマークのスコアは、思うほど悪くありませんでした。(単純スコア比較では、Mobility Radeon HD 5450クラスの単体ビデオカードの性能とも言われている。)

 ベンチマーク各テストシーンの映像は、時々一瞬止まるような場面もありますが、(性能不足で)スキップされることもなく、最後まで楽しく見られました。

 ただ、CPUテスト1、2に入ると負荷が重いためか、強制冷却ファンの音が聞こえました。終わるとファン音も静かになりました。

 サイト内の別ページ「メインストリーム/エントリーGPU搭載のBTOノート1覧」での、Intel HD Graphics 3000の3DMark06 ベンチ参考値が3400〜6000です
テスト機は、3700程度ですので、ほぼその数字が出ています。

 1つ前の機種で取ったスコアと比較して置きます。

 前回のレビュー評価機種:dynabook R730/W2MAでは、2010年12月のものですから、約7ヶ月で、この位性能が上がったとも言えます。

ベンチスコア 今回のテスト機R731/W2TC
( Intel HD Graphics 3000)
前回のdynabook R730/W2MA
(Core i5-560M内蔵Intel HD Graphics)
総スコア 3684 1925
SM2.0 1214 601
HDR/SM3.0 1476 768
CPUスコア 3219 2638

 GPUの3D性能は、2倍程度性能がアップしています。PCの性能向上は実に早いものですね。ただ、全くの同一クラスのノート比較ではありませんが。

 以上、本テスト機の性能は、モバイルノートとしては十分のものと言えます。


★【 dynabook R731/W2TC 実装デバイスデータチェック 】

 @塔載のメインメモリー: その種類と容量?


 装着されていたメモリーは、Hinix ブランドの純正品、4GBが1枚でした。
 型番:PC3-10600S-9-10-F2 (HMT351S6BFR8C-H9 No AA)(デュアルチャネル、1スロット空、8 x 両面=16chips )


 A塔載のハードディスク: その種類と容量は?

 装着されていたのはHDDではなく、東芝のSolid State Drive、 SSD 256GBでした。
 型番:THNSNC256GBSJ(SATA 3Gb/s仕様)
 これは、商品として、サイトに掲載されています。

 下の写真は、バッテリーと、メモリー、ハードディスクの各カバーをはずしたところです。ネジ2本でカバーが取れますので、初心者でも交換やアップグレードが出来ます。SSDは、記載文字が見えるように裏返したところです。

 B液晶の種類は何か?:

 13.3型ワイド(16:9) HD (high definition) TFTカラー LED液晶 解像度1,366×768。周囲の写りこみがない非光沢液晶。


 Cインターフェース(接続出来る入出力コネクターと機器):写真の機種は1つ前の機種R730だが、同じ筐体であった。

左から
●DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層書き込み、Matsushita、DVD-RAM UJ892ES )
●SDカードスロット(SDメモリ、SDHCメモリ、SDXCメモリ各カード対応) 、
●PCカードスロット(TYPEUスロットPC Card Standard準拠、CardBus対応) 、
●ヘッドホン出力(3.5mmステレオミニジャック)、
●マイク入力(3.5mmミニジャック)、
●USB 3.0(実際はコネクタが青色。写真の機種はR730のため黒い)
●LAN(RJ45)

左から
●電源コネクタ、
●通風口、
●RGB(15ピン、ミニD-sub)、
●eSATA(USB2.0と共用):外部SATA機器接続用
●USB2.0、
●外部テレビなどのHDMI出力端子


 さて、写真はDVDスーパーマルチドライブ(matsushita DVD-RAM : UJ8A2ES)を引き出したところですが、左側のキーボードのキーのピッチ(19mm)が広いのがお分かりでしょうか。

 dynabook R731では、タイプミスを軽減するため、キーとキーの間に間隔があるように設計しています。また、「Enter」キーを大きくし、快適に、心地よく使えるように工夫をしてます。


 D信頼性・その他:
   1.GPUやCPU、電源の発熱対策はどうか:

   標準消費電力: 約11W (最大65W) 、
   環境条件: 温度5〜35℃、湿度20〜80%  の表示データ。

 上の3Dベンチマークテストの箇所ですでに書きましたが、CPUテスト1、2に入ると負荷が重いため、強制冷却ファンの音が聞こえました。この時に、上の写真の通風口(8個の穴)から、熱気が排出されるのも解りました。

 本ノートの実際の用途、使われ方では、このCPUテスト1、2ほどの重い負荷状態になることはまずないと思われます。

 以上のチェックから、発熱対策については、余裕と安心感があり、東芝ブランドの信頼性は、十分あると思います。

【 dynabook R731/W2MA 外観(東芝サイトデータより)】

 つや消しの黒色仕上げ(わずかにヘアライン調)、光沢のない液晶は周囲の写りこみがない。本体の厚さは、突起物がないため、薄く感じる(18.3〜26.6(最厚)mm)。


 (写真をクリックで、dynabook R731/W2TCページへ)

 最後に、ユニークな特徴の機能に「指紋センサー」というのがありますので、紹介します。


 指紋センサと「指紋認証ユーティリティ」ソフトが用意されていて、指紋認証が出来るので、外部に持ち歩く方やビジネス用途には好都合でしょう。

 「指紋センサー」は、指でなぞって使いますが、登録した指紋の持ち主しかパソコンを使用できないように設定できる機能です。

 (今回テストすると指紋消去が必要なのでしませんでしたが)登録した指を指紋センサ上にすべらせるだけで、パスワードを入力する必要がなく、Windowsログオンがカンタンに行えるということです。


 以上、本レビュー評価の終わりに当たって、当サイトで、高性能モバイルノート」というカテゴリで、2011年6月ランキング2位の評価も間違ってはいなかったと確認でき安心しました。


 最後に、メーカーに苦言を呈しますと、東芝のノートは、WEBオリジナルながらBTO選択が出来ないという点が、まことに残念です。

 納期が、即納(1〜3営業日)とは言え、競合他社は、ソニーを筆頭にフル・カスタマイズに近い仕様としているのが現状ですので、是非とも再考をお願いしたいものです。

 さて、東芝ダイレクトPCから、Windows 7 Professional インストールの、WEBオリジナルモデル、dynabook R731/W2TC は、クーポン適用後価格¥184,800円でした。

 本テスト機は、どちらかと言えば、高性能CPUや高速SSDを備えた、ビジネスに強い用途ですが、下の写真は、Windows 7 Home 搭載の dynabook R731/W2MC Webオリジナルモデルです。
 価格もクーポン適用後:89,800円からとだいぶ安いです。

  2011年 8月記


 ■サイト内の関連ページ: 直販サイト『 東芝ダイレクトPC 』を徹底評価



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