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ノートパソコンで、3Dゲームは出来るんですか?と聞かれると、私はいつも、(あんぜんパイの答え方で)、初心者向けのゲームなら、そこそこ出来るかもしれませんが、おそらく、期待されてるようなゲームは、できないでしょうと、答えてしまいます。
というのは、ノートの場合、ほとんどが、マザーボードの制御チップに一体となった(統合型チップセットと呼ばれる)、グラフィックコントローラが使われているからです。
この統合型チップセットは、もともとグラフィックの性能を重視しない、コスト性能比のいい、お買い得バリュー型パソコンモデル用に設計されたもので、本来、あまり高性能な3Dゲームは、期待できないからです。
【3Dゲームノートパソコンが注目されるようになった訳、経過】
GeForce Go 6800 MXMモジュール

ところが、2004年末の11月に、nVIDIA 社がノートパソコン用のMXM モジュールという接続仕様(インターフェース)規格に基ずく、ハイエンドゲーム仕様の、GeForce Go 6800 モジュールを公開したことで、2005年春くらいから、状況が大きく変わって来ました。
nVIDIA 社は、パソコンメーカーと、この規格を共同で進めており、注目するのは、nVIDIA は、あくまでビデオチップ(GPU)メーカーとして、GPU を販売し、このMXM モジュールの製造や販売は、パソコンメーカーなどの外部にまかせるとした点です。(GPU とそのリファレンス設計(キーワード参照)は、広く提供する。)
これは、ノートメーカーやビデオカード・メーカーが、自由に、現在のデスクトップのように、互換性のある、ビデオカードを作ることが出来、BTO ノートなどでも、選択肢ができ、性能アップできることを意味します。
さらに、2005年の2月、nVIDIA 社は、中間価格帯(メインストリーム)ノートで、スリム・軽量の用途向けという、GeForce Go 6600とGeForce Go 6600 MXMモジュールを発表しました。
商品化については、ハイエンドゲーム仕様の、GeForce Go 6800チップ搭載のノートパソコンは、当初、米国内のみの2社くらいでしたが、デルコンピュータが、2005年モデルとして、Insprion 9300を販売開始しました。(これは、後で、紹介コメントします。)
また、中間価格帯仕様、GeForce Go 6600チップ搭載のノートパソコンは、2005年モデルとして、エプソンが、Endeavor NT9000Proを、シャープが、Mebius PC-AL3DH を販売開始しています。(これも、後で、紹介コメントします。)
ところで、ノートパソコンのマザーチップセットで、もうひとつ雄である、カナダのATI社の方はどうなのでしょうか?
ATI社は、数年前に、有名なグラフィックRADEON とマザー制御チップを一体化した統合型チップセットを開発し、(デスクトップとノート用をそれぞれ)製造販売しています。このため、nVIDIA 社よりも、ノートのマザー用チップセットメーカーとして先行しています。
このRADEON統合型チップセットは、残念ながら自作パソコンや、DOSV パソコン業界では、あまりよい評価はありませんでしたが、ノート版チップでは、現在、メジャーな地位を得ています。
さて、ATI社は、2004年 5月に、高性能グラフィックエンジン(GPU)の RADEON X700 のノート版仕様の、Mobility RADEON X700 を発表し、販売開始しました。
(これは、まっこうから、nVIDIA 社のGeForce Go 6600に対抗する製品です。ATI が早いので、実際は、nVIDIA 社がまっこう対抗製品を出したというのが正しいデス。RADEONファンの方、スミマセン)
ATI社は、これ以外に、ローエンド向けの、Mobility RADEON X600 を販売しましたが、すでに発表したハイエンド向け、Mobility RADEON X800 は、まだ販売開始していないようです。(それぞれ、nVIDIA 社のGeForce Go 6200とGeForce Go 6800チップと対抗する製品です。)
さて、ここからこれまで書いた競合2社の、GPU エンジンを性能面から、少し比較していきたいと思います。
1番人気の出て来ている、中間価格帯仕様の、GeForce Go 6600とMobility RADEON X700 搭載のノートは、どの辺が違うのでしょうか?
【2社のGPU エンジン、性能の違いは?】
それぞれの機能の名称や方式が違うため、なかなかこれは分かりにくいのですが、マイクロソフトが仕様を決めている、DirectX 9.0c に、プログラマブルシェーダー3.0仕様というのがあります。
Nalu: from the NVIDIA tech demo
3Dゲームにとって重要な機能である、プログラマブルバーテックス(頂点)シェーダとプログラマブルピクセルシェーダなどの仕様には、モデル番号があり、このどれに対応してるかも、重要な点です。
(ATI も、デスクトップ用ビデオカードは、90nm 新プロセス採用の、Radeon X1300以上の製品から、ノート用GPU では、Mobility Radeon X1300 から、シェーダー3.0仕様に対応してきた。)
では、プログラマブルシェーダー3.0仕様に対応すると、どこがいいのでしょうか?
これは、おおざっぱには、ハードに依存しないプログラミング性、柔軟さの向上ということが言われていますが、実際の3Dゲーム上ではどうかというと、よく分かりません。
一部の記事では、リアルな光の表現、描画性能を得意とするなどいわれていますが、3Dゲームプログラム自身がこの機能をうまく使うかどうか次第ということだと思います。ただ、今後のゲームが、これを生かすように創られていくことは確かでしょう。
これまで書いた以降に、新しく発売されたGPUも入れて、2社の GPU 性能の主な違いについて、比較しやすいように一覧表にしてみました。→●ゲームノート用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表
特に各プログラマブルシェーダのパイプライン数は、大きく性能に影響します。(3Dグラフィックスの性能が数値で表現されるので、分かりやすいと思います。)
さて、プログラマブルシェーダは、統合型シェーダ(Unified Shader、汎用(Common)シェーダ)に発展して行きます。これは、Windows Vista から、DirectX 10 SM 4.0(シェーダモデル4.0)として採用されました。さらに、2009年10月末発売の、Windows 7 から、DirectX 11 SM 5.0(シェーダモデル5.0)が採用されています。この辺の詳しい説明の続きは、3Dゲーム・オンラインゲーム・パソコン入門(続編1)に書きました。(ノートでもデスクトップでも基本技術は同じです。)
グラフィックカード(GPU)は、そのトップメーカーであるNVIDIA社の分類に従うと、エンスージアスト(ENTHUSIAST)、ハイパフォーマンス(HIGH PERFORMANCE)、パフォーマンス(PERFORMANCE)、一般メインストリーム(MAINSTREAM)、エントリー(VALUE)の5種類に分けられます。(NO.2は、Radeon ブランドの旧ATI社、現在AMDのこと)
これについては、現在販売されている全製品を調査、分類した下記ページをご覧ください。
どの程度の3D画像処理レベルを自分のゲームノートに持たせたいかを検討する上で、ある程度参考になると思います。
■ノート向けグラフィックカード関連ページ:
★エンスージアストGPUを採用したBTOノート一覧
★ハイパフォーマンスGPU搭載のBTOノート一覧
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※注記)下記の一覧は、2007年5月以前のもの。
最近版は
●ゲームノート用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表
GPU性能 /種類 |
ピクセル/バーテック(頂点)各シェーダ数(Pipeline) |
メモリーバス幅 と種類 |
ビデオメモリー DirectX9.0 Support |
製品化ノート |
GeForce Go 7950GTX |
24/8 ? (非公開) |
256bit DDR1/2,GDDR-3 |
512MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
マウスコンピュータ m-Book GX570S ¥219,870〜
|
GeForce Go 7700 |
12/5 (非公開) |
128bit DDR1/2,GDDR-3 |
512MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
ドスパラ
Prime Note Galleria DN - プライム ノート ガレリア DN \181,555円〜 ASUS,ランボルギーニノートPC
|
GeForce Go 6800 |
12/6? (非公開) |
256bit 300MHzDDR1/2 2600MHzGDDR3 |
256MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
パソコン工房 LESANCE EC703GW
 \186,980〜
フェイス Progress XG \220,290〜
|
GeForce Go 6600 |
8/3? (非公開) |
128bit DDR1/2 or GDDR3 |
128MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
ドスパラ Prime Note
Galleria Z7 \164,980〜
|
GeForce Go 6200 |
4?/3? (非公開) |
64bit DDR1/2 or GDDR3 + TurboCache |
128MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
ソニースタイル
GeForce Go 6400 + TurboCacheの VAIO type S VGN-S94S \99,800〜 |
Mobility Radeon X800 |
12/6 (非公開) |
256bit 4chanel GDDR3 |
DirectX9.0 |
該当なし |
Mobility Radeon X1600 |
12/5 |
128bit DDR,GDDR-2,GDDR-3 |
256MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
エプソンダイレクト Endeavor NJ5000Pro ¥207,690円〜 |
Mobility Radeon X1400 |
4/2 |
128bit DDR,GDDR-2,GDDR-3 |
128MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
富士通 FMV-BIBLO NX90R/W \239,800〜 |
Mobility Radeon X1300 |
4/2 |
128bit DDR,GDDR-2,GDDR-3 |
128MB Full DirectX9.0 Shader Model 3.0 |
該当なし |
Mobility Radeon X700 |
8/6 (非公開) |
128bit DDR1/2 or GDDR3 |
128MB DirectX9.0 |
パソコン工房
LESANCE CL512RW \154,980〜
LESANCE CL511RN
 \144,980〜
マウスコンピューター m-Book GP740MD 148,890〜 |
Mobility Radeon X600 |
4/2 (非公開) |
128bit on chip DDR 64or 128MB |
128MB DirectX9.0 |
NEC Direct LaVie G タイプC \156,975〜
フェイス
ProgressM2 \145,800〜
|
※注記)上記の一覧は、2007年5月以前のもの。
最近版は
→●ゲームノート用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表
この比較表からハッキリ分るように、メモリーバス幅や速度、そしてシェーダのパイプライン数など基礎的な性能データを、しっかり正当に、評価すれば、どういうノートが自分に合っているのか、自分のやりたい3Dゲームをするには、どれ以上の性能のものにすれば良いのかなどが解ってきます。
以上の基本的なことを理解した方のために、
3Dゲームノート度(意味は、東芝ダイレクトPC編に記入)をチェックしながら、各社の最新ノートを探すページを作りました。(2007年5月以降〜)
→●「最新の超高性能 3Dゲーム系BTOノートを探す」へ。
また、手っ取り早くランキング比較したい方向きには、
3Dゲーム推奨ノート ランキングページ
超高性能 3Dゲームノート ランキング TOP10 (2010.6月)があります。
今回はこの辺までとします。更新をご期待ください。
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2010年 2月修正。
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