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ソニーがCTO方式パソコン販売を世界展開

 「ソニーがパソコンを世界で受注生産」という題目の記事が、最近、日経新聞(7月5日)に掲載されました。このサイトの利用者にとってみれば、おや?という記事だったので、敢えてここで紹介してみたいと思います。このページは、気楽にお読み下さい。
(Update 2024. 4.20)

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ソニーがCTO方式パソコン販売を世界展開

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 「ソニーがパソコンを世界で受注生産」という題目の記事が、最近、日経新聞(7月5日)に掲載されました。このサイトの利用者にとってみれば、おや?という記事だったので、敢えてここで紹介してみたいと思います。このページは、気楽にお読み下さい。

これは、CTOと呼ぶオーダーメード(受注生産)方式パソコンサービスを世界で展開するという内容です。さらに、おやおや???です。CTO という単語は、CEOと並んで、「最高技術責任者、企業活動において、技術面での最高責任を負う人物を指します」 (- インテル用語集)、この意味なら分かりやすいです。

 しかし、もうひとつの【CTO】の意味として、configure to order、「顧客からの仕様注文に応じて特注製品を生産すること。注文仕様生産ともいう。BTO(build to order;注文生産)が仕様の決まった標準製品もしくは簡単な仕様変更にしか対応していないのに対して、CTOは顧客の希望を全面的に取り入れる。ただし、実際にはBTOとCTOの区別は明確でなく、同じ意味で使われることも多い。」(出典:日経パソコン用語辞典2008)という意味があったのです。

 これは、知りませんでした。このサイトに記事を書いてる身として、いやー恥ずかしいことなんでしょうか?、ちょっと考えてしまいました。しかし念のために、「CTOとは」で、ネット上を検索してみると、2000年に「ラオックスが、CTO方式で、手続きを店頭で受け付ける。取り扱いメーカー、DELL、SONY、NEC、IBM、 COMPAQの5社が予定。」などのニュース記事も見つかりました。

つまり、BTOパソコン普及の初期の頃は使われていた単語だが、その後「BTOの方が使われるようになった」のが、真相?のようです。新聞社がCTO方式とした理由は、メーカー発表がCTOという言葉を使ったからだろうと推測されますが、とりあえずBTO方式と、ほぼ同じ意味と考えていいようです。

 だいぶ脱線しましたが、本題の新聞記事もちょっと気になりましたので、よく読んでみました。ソニーは、従来は日本と米国だけで提供していた、このCTO(受注生産)方式パソコンの販売を中国と南米で始めたが、今秋には欧州でも開始の予定ということです。

この計画で、パソコン事業の総販売数を2008年度は、前年比で+30%増やし、680万台にする、中期目標では、2010年度に年間売り上げ、1兆円を達成する計画だそうです。ちなみに、2007年の販売数も、前年比で30%伸びており、調査会社によれば、出荷台数ベースの世界シェアは、2%程度だそうです。

 ソニーは、一時期の減速期を脱したため、VAIOブランドのイメージを復活させ、日米で好調な、このCTO(BTO)方式を核にして、だいぶ差をあけられた、HP、DELLや台湾メーカーを追い上げる計画です。ちなみに、アメリカでは、CTOという言葉の方が使われているかも知れません。(NoteBookReview.com

さて、このCTOを取り上げた本題?に入りましょう。日経新聞に掲載の、このCTO方式は、ソニーが直販サイトの「ソニースタイル」で従来からやっていた、ネット直販BTO方式パソコンと少し違いがありました。

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ソニースタイル、VAIO type Gicon


その真新しい点は、「家電量販店に専用のコーナー」を置いて受注するというものです。そういえば、DELLがだいぶ前に一部の店で始めたのは聞いたことがありました。直販のDELLの場合は、(実店舗販売重視の)HPに抜かれてしまったための戦略と思われました。しかし、ソニーは、古くから実店舗販売中心のメーカーですので、明らかな違いがあります。

パソコンユーザーにとっては、VAIOのBTOパソコンが、ネット直販のみでなく、量販店で注文できることに大きな意味があるように感じます。初心者には、安心感があるでしょう。今後発生する大きな問題は、店舗での担当店員さんの対応ではないでしょうか。(新聞には、ネットにつないで説明するさし絵が載っていました。)

量販店の店員さんの対応の悪さには、(特に、パソコンとか、ある程度のポイントを突いた商品理解が必要な商品では、)定評がある店が結構ありますので、この辺はどうするのでしょうか。経費がかかりますが、ソニーの駐在店員を置いてくれるとベストですね。

 さて、ソニーでは、受注したパソコンは、長野県の安曇野市のパソコン工場か、生産委託の中国工場で組み立て、世界に供給するとのことです。計画では、新興国のブラジル、ロシア、アラブ、などでも販売を拡大する計画だそうです。

 ソニーの世界戦略での大きな問題は、日本で売れているパソコンは、海外のユーザーにとっては、(携帯と同様に)、高価な、高品質な商品という点でしょう。(世界で売れてるパソコン、特に新興国では、5万円程度の格安なものが中心らしいです。)このため、新興国向けは、(ロシアなどでは)富裕層向けが中心となるようです。また、汎用機は、現地生産(ブラジルなど)委託となるようです。

以上、大手電機メーカーの撤退ばかりで停滞気味だった、メーカーブランド・パソコンの世界でも、ソニーのような、あたらしい流れ?が起こってくるのでしょうか、今後を期待したいものです。

 2008年7月記


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