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【実機評価】HPのデスクトップ:HPE 390jp レビュー(2010/12月)

:日本HPのPavilion Desktop フラッグシップモデル、HPE 390jp/CTのテスト機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストも交えたレビュー評価を以下書いて行きます。本機の外観から解りますように、他のBTOショップブランドPCとは、一線を隔するきれいな・・
(Update 2024. 4.25)

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【実機評価】HPのデスクトップ:HPE 390jp レビュー(2010/12月)

(本ページはプロモーションが含まれています)
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■サイト内の関連ページ: 直販サイト『 日本HP 』ブランドを徹底評価


 今回は、Pavilion Desktop フラッグシップモデル、HPE 390jp/CT
iconのテスト機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストも交えたレビュー評価を以下書いて行きます。

 本機の外観から解りますように、他のBTOショップブランドPCとは、一線を隔するきれいな仕上がりの流線型フォルムのケースが使われているのが大きな特徴です。

 このカテゴリーでは、前に挙げた3Dゲーム度のチェック項目を調べながら、各社の代表的3Dゲームパソコンを紹介していますが、本機はフラッグシップモデルということで、本格サーバー(※サーバー・ワークステーション入門参照)としての機能を備えている点も大変ユニークです。

 まず、このモデルはファイナルファンタジーXIV 推奨認定モデルもあり、その動作推奨条件のビデオカードである、NVIDIA GTX460(1GB) をBTO選択できるという大きな特徴があります。テスト機のカードは、当然これを実装していました。

 まず、テスト機のCPUとグラフィックカードについて、チェック確認して見ました。

【主要パーツの実装をチェック】


ハイエンドモデルということで、
CPU:Core i7 -980X extream Edition
(6コア12スレッド)
3.33 GHz、TB時最大 3.6GHz
1.5MB L2 キャッシュ
12MB L3 キャッシュ
QPI 6.4GT/s

グラフィックカードは、
NVIDIA GeForce GTX460 1GB

Direct X11対応
CUDAコア=336
SP clock=1350MHz
GPUコア速度675MHz
メモリ速度DataRate
:3.6Gbps


 【3Dゲーム度の面からチェック】

  @ビデオカード塔載GPUとビデオメモリー:どの程度ゲーム向きか?

  先に書きましたように、今回のテスト機には、BTO選択可能なカードのうちの最高性能のNVIDIA GTX460(1GB) 仕様でした。ファイナルファンタジーXIV 動作には、このカード以上の性能が(推奨)要求されているため、現在かなりの売れ筋人気カードです。


2スロット取り付けで、VGA専用電源コネクタは8ピンでした。
DVI-I 端子 x 2、
また、上部にSLI動作のための、接続ブリッジコネクタ用の取り付け部が見えます。
本品の製造メーカは、不明ですが、HPブランドOEM品でした。

(参考ページ:3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表をご覧下さい。)



 今回、テスト機で、最新版の3DMark11 を取って見たのですが、結果は残念ながら出ませんでした。現在のところ、まだバグと思われるところがあるようで、これは、プラットフォームとの相性のような形で現われるようです。

 本テスト機の場合、3DMark11のスタートをかけますと、実行の途中でフリーズしたように停止してしまいます。これは、大原雄介さんのページでも公開されていますが、3DMark11Workload1.exeが停止する現象です。

 dxsetup.exeを起動してDirectXを更新、あるいは、D3DCompiler.dll、d3dx10.dll、d3dx11.dll、などを上書きする(3dMark 11 doesnt start)と、直せるようですが、今回はお借りしたテスト機でもあるため、大変残念ですが、途中で止めて置きました。

 このため、3DMark06 B120 ベンチマークを取って見ましたところ、結果のスコアはかなり高いものでした。


【3Dベンチマーク:3DMark06 の結果スコア】

【3DMark06 B120】

総スコア:21146
SM2.0スコア:8211、
HDR/SM3.0スコア:9236、
CPUスコア:7215
(但し、解像度 1280×768 None Anti-Aliasing )



 (中央の三角ボタンをクリックで、視聴出来ます。)
 (テスト機の3DMark06 ベンチCanyon flight シーン )


さらに、ファイナルファンタジー推奨認定を取ったモデルPCでもあるので、FFXIV公式ベンチ(オフィシャルベンチマークソフト、ダウンロードページ)を取って見ました。

【ファイナルファンタジーFFXIV公式ベンチの結果スコア】


 Low(1280 x 720)でのスコア:4730前後(種族「ヒューラン」男、女で)

この数字は、下記の判定レベルで快適動作に属していました。

 実は、もう少し上の性能が出ると思っていたのですが、FF14のグラフィックがうわさの通り綺麗で、高精細なため、(CPUの性能を上げるよりも効果のある)グラフィック性能が必要なようです。(※参考:3DMarkベンチのスコア計算法から見た性能アップ研究


・8000以上:非常に快適
非常に快適に動作すると思われます。お好みの設定でお楽しみください。
・5500〜7999:とても快適
とても快適な動作が見込めます。描画クオリティを高めに設定しても、とても快適に動作すると思われます。
4500〜5499:快適
快適な動作が見込めます。描画クオリティを高めにしても快適に動作すると思われます。
・3000〜4499:やや快適
標準的な動作が見込めます。余裕が有れば描画クオリティの調整をお勧めいたします。
・2500〜2999:普通
標準的な動作が見込めます。

 (中央の三角ボタンをクリックで、視聴出来ます。)

(「ヒューラン」女のシーン前半部分)
 

 A塔載のCPU:?

 本機は、フラッグシップモデルのため、Core i7 -980X EE(6コア12スレッド)、 Core i7 -960(4コア8スレッド)、Core i7 -930(4コア8スレッド)からBTO選択できます。
 Core i7 -930でも2.8 GHz、TB時最大3.06GHz、8MB L3 キャッシュ、QPI 4.8GT/sですので、ファイナルファンタジーXIV 推奨認定PC仕様となっています。

 B塔載のメインメモリー:?

  標準仕様は、6GB(2GB×3)のようですが、テスト機には、写真のHinix 純正品のDDR3、4GBが6枚で、合計24GB(トリプルチャネル仕様)が付いていました。

 型式:4GB 2Rx8 PC3-10600U-9-10-B0、HMT351U6BFR8C-H9 NoAA( 両面実装16チップ BGA)。

 これは申し分ない大容量、高速仕様です。


 C塔載のハードディスク:?

  標準仕様は、1TB のようですが、テスト機には、信頼性の高いSeagate製の、1TB (SATA-2)が1基と、(高速化のための、)OSがインストールされた、SSDが1基ついていました。

SSD:160GB、intel SSDSA2M160G2HP
HDD:ST31000528AS (S-ATA2 7200rpm)

SSDは、下の写真のHDDの下側にあるため見えません。

 (←貸し出し機の擬似BTXケースの右側サイドカバー開けた所)


 D信頼性・その他:
 3Dゲーム機は、GPUやCPUの負荷率が高くなりますので、発熱が多くあり、冷却が十分かどうか。電源容量が十分か、どうか。

  電源には、 460W(DPS-460DB-3A)、静音設計の電源を標準搭載でした。パワーに不足はないと思います。電源メーカーは、DELTAエレクトロニクスのラベル表記があり、HP社のOEM品と思われます。

 ケースの大きな特徴は、BTX構造の仕様である点です。ケースの取り外しカバーの面が、ATX と逆の右側面であることに注意下さい。

 正確には、BTXではなく、注意深く見ますと、マザーボードと電源は、ATX仕様品を倒立させて部品の共通化を図った匠な設計です。(初心者のBTX フォームパソコン入門参照)。

 このBTX規格シャーシから、(ATX規格ケースに対して)冷却が必要な主要部品を効率よく冷やすための部品配置とエアーフローの確保が行なわれました。(ただ、ATXとの互換性がないパーツも出るため、現在もまだ、あまり普及はしてないようです。本機も擬似BTX構造の専用ケースです。)

 写真のように、左下奥のハードディスク2個も垂直方向に縦置きにされ、マザーボードの主要発熱部品が、水平に直線上にレイアウトされてるために、エアーフロー(ほぼ左から右へ)中に自然と置かれ、右側の冷却ファンで排気されることになります。(ケース上方にあがった熱は、電源内のファンで排出される。)

 CPUやHDD、メモリーなど熱に弱い部品がケース下の方の通気がよい低温度エリアに配置され、パソコンの信頼性が高まっているのがよく解ります。

 以上ケース内部の冷却性は、十分ある構造となっています。使用環境の温度表示は、大手メーカーで標準的な温度 5 〜35℃でした。 また、ケースサイズをチェックすると、寸法が、高385×幅170×奥420mm、重さが約 11.9kg でした。


 次に重要なパーツである、マザーボードは、基板上にPegatron というシルク印刷文字がありました。

これは、信頼性の高いマザーボード製造では著名な、ASUSTek社の生産子会社です。また、CPUZ のチェックから、型番2A86 のようです。

 このマザーは、Intel X58 Expressチップを採用のものですが、このチップセットは、Core i7 やDDR3タイプのトリプルチャネルメモリーに対応し、全体的なシステム・パフォーマンスを向上させた最新のものです。

 また、HP社のOEM製品と思われ、マザーボードに専用インターフェースカードを搭載し、ケース背面にUSB3.0拡張ポートが2個出ています。


 【サーバー機能面からチェック】

 ●ハードディスク構成

 本機は、購入時にハードディスク2基のRAID構成を選ぶと、ストライピング(RAID 0)か、ミラーリング(RAID 1)を選択できます。

 ミラーリング(RAID 1)というのは、文字通り、全く同一の現在のディスク内容が2つ常時取れているという、サーバー機能としては必要不可欠のものです。(ストライピング(RAID 0)は、ディスクの読み書きの速度がほぼ2倍高速化されるというプロ仕様です。)

 この辺は、図柄入りの詳しい説明が、このページの下の方にありますのでそちらをご覧下さい。大変解りやすく書かれています。

 上の2つの機能を合わせた、RAID 0+1 が設定可能な(4基のHDDとなる)レイド構成は、BTOカスタマイズ欄には、残念ながらありませんでした。これがあれば、本格サーバーとして鬼に金棒、ベストな構成になります。


 【ユニークな機能】

 さらにハードドライブについては、ユニークなものが備わっています。

 ●ポケット・メディア・ドライブ(2.5インチHDD):

  もうひとつ、2.5インチHDD用として、電源を入れたまま着脱可能なポケット・メディア・ドライブ用スロットがフロントベゼル中央に配置されています。(カバーを押すと開く)

 ドライブは、購入時に、320GB/ 640GBから選択搭載でき、内蔵ハードドライブと同じように使用したり、外付けのポータブルUSBハードドライブとしても活用できるされています。(携帯用キャリーケースも付属)

図柄入りの専用ポータブル・ドライブの詳しい説明ページへ


 その他の魅力的な機能に

 ●フロント右上部にハードドライブアクセスを知らせるLED(15in1各種メディアスロットの右側)や、電源スイッチ(天板上にあり)を集約。

 ●FF14モデルでの特典:ファイナルファンタジーXIV推奨ゲームパッドとファイナルファンタジーXIVコレクターズエディションが貰える申込み用紙付き
 ●安心の東京生産

 などがあります。



 以上のハードウェアチェックから、BTOパソコンメーカーとしての一般想像より、良心的なパーツ採用、信頼度の高い設計思想などが感じられました。

 以上、日本HP社のフラグシップモデル HPE 390jp/CT について、その性能面を中心にしたレビュー評価・紹介でした。

 納期は、上記のカスタマイズ・スペックで、5日以内(フルカスタマイズモデルでも5営業日)とかなり早い出荷です。 

 価格は、ファイナルファンタジーXIV 推奨認定PC 冒険Readyモデルiconで、OS、Windows 7 Home Premium 64bit インストールの場合、¥221,760 円〜です。なお、モニターは付属しません。


Pavilion Desktop フラッグシップモデル、HPE 390jp/CT
icon

HP Directplus オンラインストア

 ※参考)本モデル<HPE 390jp/CT> 一覧のページ
iconには、
 ・カスタムモデル、
 ・100円アップグレード・フラッグシップモデル
 ・ファイナルファンタジーXIV 推奨認定PC 冒険Readyモデル2(¥119,700円〜)icon
 ・ファイナルファンタジーXIV 推奨認定PC 冒険Readyモデル(¥221,760 円〜)
がありました。


 ■サイト内の関連ページ: 直販サイト『 日本HP 』ブランドPCを徹底評価

  2010年12月記



27型ゲーミングモニター:29,800円より

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