電脳獅子惑星ロゴ

水冷式CPUクーラー搭載パソコン入門

本記事は、2006年5月頃書いたものですが、水冷式クーラーや搭載パソコンが登場した経緯や理由(しかも、NECから!)が、よくわかり有用と・・・・
(Update 2025.6.28)

記事ヘッダー写真

水冷式CPUクーラー搭載パソコン入門

(本ページはプロモーションが含まれています)

 本記事は、2006年5月頃書いたものですが、水冷式クーラーや搭載パソコンが登場した経緯や理由(しかも、なんとあのNECから!)が、よくわかり有用と思われるので敢えて転載しました。
(旧ページ:水冷式パソコンをチェック、代表例:NEC 春モデル ValueStar G タイプX

 2025年6月28日転載更新

 【最も関連深いページ】 :
 フルカスタムに出来るBTOショップの一覧

 およそ20年立った現在の、「水冷式クーラー搭載パソコン」はどのように進化したのかについては、下記のページをご覧ください。現状がよく分かります。

最近(2025年夏)の水冷ユニット搭載PCはどう変わった?
サイコムのデュアル水冷PC、G-Master Hydrooへ

デュアル水冷とは:2大熱源となるCPUとビデオカードを、2基の独立した水冷式冷却ユニットを用いて冷却)

(下記は、2006年 5月記載記事)

VALUESTAR G タイプX


 筆者は、数あるネット直販パソコンの中から、このValueStar G タイプX をメーカー水冷パソコンの代表として評価してみたいと思います。

 デュアルコアCPU の登場で、ますます、このタイプの需要は、高まるかも知れません。

 その大きな理由は、2004年、大手メーカーとして、初の水冷式CPUクーラーを搭載して登場し、2005年夏モデル、さらに、秋冬モデル、春モデルとして、3回目の改良進化して発売されたためです。

 実はDOS/V業界では、数年前から水冷クーラーが注目をあびてきましたが、マニアのおもちゃと言った扱いで、ショップブランド(BTO)PCなどに、採用されることは、ほとんどありませんでした。
 それが、2004年インテルが、Pentium 4 プレスコット(Prescott) コア版を発売し、その発熱量の大きさから、にわかに水冷クーラーが現実のものとなり、普及が始まったのでした。

POSEIDON:WCL-03

 2004年じっさいに、筆者の店で販売した製品例でいいますと、Pentium 4 プレスコット3.2GHZ クラスで、韓国の3RシステムのPOSEIDON:WCL-03 という水冷クーラー(8,980円程度)を使いますと、10℃ほどCPUの温度が下がりました。これは、CPUクーラーを比較したことのある人なら分かるのですが、画期的な数字です。
 この頃のCPUのソケット478:Pentium 4 :3.2EGhz が、103Wでした。そして、新しいソケット775 Dual-Core のPentium Extreme Edition(PentiumEE) 840/955 :3.2/3.46GHZ では、130W(ワット)の電球なみの発熱量となります。今後もこの傾向は続き、発熱は増加するものと、予測されています。

 自作の好きな方でしたら、このような水冷パーツだけを購入して、現在のCPUクーラーと交換すれば、上の効果が、期待できます。静音化も、ほぼ同時に出来ます。


 こうした状況の中にあって、NECは、独自の水冷クーラーを開発製品化(3世代目)したのです。では、その水冷システムをすこし見ていきたいと思います。




VALUESTAR G タイプX

 写真から分かりますように、家庭用のクーラーをあけると出てきそうな、放熱ラジエターのミニ版をケースの外部に取り付けています。そして、ケースの内部ではない、外部の冷気を導入して、ファンで冷却しています。
 特徴的なのは、CPUに取り付けた水冷ジャケット(ヒートシンク)部との途中にポンプ一体のリザーブタンクがついてる点です。
 このポンプで循環する冷却液(水ではありませんよ)は、水冷ジャケット中で蒸発し気化熱をうばいます。その蒸気は、外部のラジエター部で液体にもどり、熱交換(排熱)が行われます。図の青色が液体を赤色が気体を示しています。

 この ValueStar G タイプX では、夏モデルから、さらに改良が進んでおり、車と同じコルゲートフィンタイプのラジエータを採用したため、前のラジエータに比べて熱交換率を約1.6倍に向上させています。


 このようにパソコン内を、冷却液が循環すること自体こわい感じがします。しかし、NECは、動作保証温度上限の35℃で、5年連続運転可能という信頼性を実現し、メンテナンスフリーとしました。

 水冷方式の目的は、もう一つあります。それは、パソコンを静音化することです。パソコンは、年々、高性能化しながらも、なおユーザーから強く、静音化を求められているのです。

 これを両立するには、絶え間ない努力が必要です。NECは、この点についても30デシベル(dB)以内というレベルを達成しています。これは、静音化対策として販売の単品パーツのレベルです。

 今後、さらにCPUの高速化で、発熱は増すものと予測されます。このため、いまから高性能パソコンには、こういった水冷システムを採用し、経験を積んでいくという道は、賢明な選択のような気がします。また購入者は、このようなメーカーの姿勢に、ある安心感を持つことができます。


VALUESTAR G タイプX


 さて、ValueStar G タイプX というパソコンは、水冷式という優れた特徴を持っていますが、残念ながら、DOS/V互換性という面からチェックしますと、大きな欠点があります。

 それは、標準規格のATX電源やマザーボードを使用していないようだということです。BTX規格でもないようです。
 このため、もしそのパーツが壊れた時は、NEC に修理を出すしか手がありません。(修理代が非常に高いのです。)

 この点を差し置けば、パソコンとして、多くの機能が充実していて、BTO選択もできます。その主な機能を下に書いておきます。


 1.デュアルコアCPU :Pentium D 900シリーズが選択できる。

   デュアルコアCPU 940(3.2GHZ),920(2.8GHZ)と64ビットCPU 631(3.0GHZ)



 2.高速3Dゲームのできるビデオカードが選択(GeForce 6600GT 128MB)

   できる。

   ファイナルファンタジーXI などがあそべる。→→→→→→→→

 3.高性能AV機能が選べる
  1)ダブルTVチューナー機能を選択できる。

    なんと、2つのTV番組を同時に録画できます。ホントニツカイマスカ。

  2)BSデジタル・110度CSデジタル放送、地上デジタル放送対応が選べる。
    
    ・TVを見ながら、パソコンで裏番組の録画ができる。

    ・デジタル放送とアナログ放送の同時録画ができる。


 2025年6月28日転載更新

 【最も関連深いページ】 :
 フルカスタムに出来るBTOショップの一覧

 およそ20年立った現在の、「水冷式クーラー搭載パソコン」はどのように進化したのかについては、下記のページをご覧ください。現状がよく分かります。

最近(2025年夏)の水冷ユニット搭載PCはどう変わった?
サイコムのデュアル水冷PC、G-Master Hydrooへ

デュアル水冷とは:2大熱源となるCPUとビデオカードを、2基の独立した水冷式冷却ユニットを用いて冷却)



ご意見、ご要望について
  よりよいサイトへ改善のため、多くの方のご意見、ご要望の提案などをお待ちしています。
  お問い合わせ窓口に記載の上ご連絡下さい。(メールアドレスをお忘れなく)


ご意見、ご要望について
お問い合わせ窓口

電脳獅子惑星:直販のBTOパソコン比較・選択ガイド

トピックス

  • ショップ人気売筋機種
  • BTOショップ評判を分析

注目ランキング最新版

  • BTOパソコン販売ショップ売上高の人気ランキング
  • 高性能ゲームノート ランキング
  • 高性能ゲームパソコン ランキング
  • 高性能モバイルノート ランキング

一覧表で眺める

  • 各ゲーム推奨PC一覧
  • 動画編集(ビデオ編集)パソコン一覧
  • GPU性能比較一覧表
  • ノート向けGPU性能比較一覧表

PR

快適動作(創作PC)

  • 写真編集(RAW現像)PC
  • Adobe CC推奨仕様PC
  • エディウス快適動作PC
  • イラスト制作性能PC
  • 3DCG制作での推奨パソコンレベル

快適動作(ゲーム)

  • FinalFantasyが快適動作するPCのレベル
  • AVAが快適動作するPCのレベル
  • BF4が快適動作するレベル

選び方・チェック項目

  • ゲーム用ノート基準
  • トレーダー(特にデイトレ)用途PC

初心者向け入門解説

  • 各BTO系ショップの得意分野を調査
  • 初心者の3Dゲーム・オンラインゲームパソコン選び方入門
  • 3Dゲーム・オンラインゲーム・パソコン入門(続編1)
  • ゲームノート入門
  • BTOノートを選ぶ理由と選び方
  • 初心者のクリエイターPC入門
  • トレーダー(特にデイトレ)用途のパソコンの選び方

意外な激安PC探し

BTOパソコン販売の人気ランキング TOP10

PR

 


 Copyright(C) 1996 - 電脳獅子惑星 : BTOパソコン比較・選び方ガイド Allrights reserved.