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【実機評価】HPのh9-1190jp レビュー(2012年2月)

 :日本HP 社が2月発売の「ゲーミングモデル h9 “Phoenix”シリーズ」から「h9-1190jp」の試用機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークなどレビュー評価・・・・
(Update 2024. 4.12)

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【実機評価】HPのh9-1190jp レビュー(2012年2月)

(本ページはプロモーションが含まれています)

 今回は、日本HP 社が2月発売のゲーミングモデル h9 “Phoenix”シリーズicon、から「h9-1190jp」の試用機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークも交えたレビュー評価を書きます。

 日本HP 社によれば、このシリーズは、ハイスペックが必要な「最新の高負荷ゲーム」から、マルチタスクでおこなう「3Dモデリングやハイビジョン動画の編集」までのハイパフォーマンス用途とあります。今回、この内の高負荷ゲーム性能を中心にレビュー評価を行ないました。

◆測定ベンチ:3D Mark 11、MHF【絆】、FFXIV、エクスペリエンス・インデックス、
 水冷ユニットでのCPU温度上昇測定:HWMonitor PRO1.12など

 まず、本機の底には、日本製を示すシールが貼られています。これは新聞紙上でよく目にする「東京生産」と一致していて、東京の昭島工場で組み立て以降の製造がされたことを示しています。(詳細は、日本HPの紹介ページに記載予定)

 シール→日本製のシール


 まず、テスト機の主要な性能を知るために、CPUとグラフィックスカードについて、サクッとチェック確認して見ました。

【主要パーツの実装をチェック】


 2011年末に発売の、最新の6コアのCPU(コードネーム「Sandy Bridge-E」)が搭載されていました。
CPUは標準仕様のもの。
CPU:Core i7-3930K (6コア12スレッド)
3.20 GHz、ターボ時 3.8GHz(最大)
12MB L3 キャッシュ(各コアに 2.0MB)

 詳細は、CPU性能一覧表−intel編で確認下さい。


次に、グラフィックカードは、

 GeForce GTX580 1536MBが搭載されていました。
ATI Radeon HD 7950 が今年2月に出たため少し抜かれた感がありますが、単品カードとしては、まだ最速の1つです。
標準仕様のGeForce GTX550Ti から、アップグレードしたようです。

Direct X11対応
ビデオメモリー1.5GB GDDR5標準
CUDAコア= 512
SP clock=1544MHz
GPUコア速度772MHz
メモリ速度DataRate:4.008Gbps


【主要なベンチマークを比較】

 まず最初に、パソコンの一般性能を示す指数である、マイクロソフトの「Windows エクスペリエンス インデックス」を取って見ました。

【Windows エクスペリエンス インデックス】


 このスコアの範囲は 1.0 〜 7.9(最大) です。

 マイクロソフト(Windows 7)によれば、「基本スコアは、メインメモリ、CPU、ハードディスク、デスクトップ上の一般的なグラフィックス性能、3-D グラフィックス機能など、コンピューターのさまざまな部分の機能に基づいた、システムの最低限の性能を表すものとされ、一番小さい数字が採用されます。

 基本スコアが 6.0 または 7.0 のコンピューターには高速なハード ディスクが備わっていて、マルチプレーヤーや 3D ゲーム、HDTV(高精細テレビ ) コンテンツの録画や再生など、グラフィックを多用する高性能のエクスペリエンスをサポートできる。」と書かれています。(この6〜7という数字がいまだに更新されてないようですが。)

基本スコアが7.8(最大でも7.9)なので、ハイエンドトップの0.1手前という高い評価のPCということになります。

 基本スコアと言うのは、測定された5項目の一番数字の小さい機能部から採られるようになっていて、この箇所がさらに性能向上のための改善箇所の指摘ともなっています。

 従って、ハイエンドPCとしては、「CPUとメモリ」の7.8という指摘以外は、改善の余地がないということになります。恐らくCPUをこの1つ上の、「Core i7-3960X Extreme Edition」に、メモリーを8MBから16MB以上に変更すれば、7.9という最高値をマークするのではないかと思われます。



 ベンチマークでは、まず最初に、3Dゲーミング性能を知ることのできる代表的なベンチから、DirectX 11対応の「3D Mark 11」を取って見ました。

【3D Mark 11】(パフォーマンス動作:解像度1280x720)

 左の結果データは、そのほんの一例です。

 3回測定時の平均的な数字は、総スコアのパフォーマンス値は、P6548で、グラフィックススコアは、6064、Physicsスコアは、10735 でした。



 この数字は、他の側定例に比べてどうなのかと言うと、昨年の2011年11月頃に、当サイトで測定した、「ストーム(Storm) 」の、最上位機種「アルティメットクラス」シリーズ:Storm Excalibur SLI Edition NVIDIA SLIシステムのデータ(SLI動作ではなく、シングル動作のデータ)と比べて見ます。

 このPCの主要仕様は、グラフィックスカードは同じスペックで、CPUが、Core i7 980X Extreme (3.33 GHz 6コア12スレッド、QPI 6.4GT/s L3:12MB)というものでした。

3D mark スコア 本試用機 ストーム(Storm) PC
総スコア P6544 P6439
Graphicsスコア 6064 6193
Physicsスコア 10735 7919

 結果の数字比較からは、測定誤差があることを考えて、総スコアとGraphicsスコアについては、ほぼ同一のスコアと思われます。Physicsスコアについては、本試用機の方が明らかに大きい数字となっています。

 Physicsスコアは、物理演算機能が働いた時(PhysX "on")の描画能力と思われますが、設定は「PhysX自動選択」にしてありました。また、NVIDIA コントロールパネルで設定をGPU側あるいはCPUに変えてもスコアに意味のある変化は見られませんでした。(この原因は、現在調査中。)

 (中央の三角ボタンをクリックで、視聴出来ます。)

 3Dmark11 デモシーン(モニター24インチ解像度:1920 x 1080 Full HD )。ベンチマーク測定画面を含めて、カクカク感は全くなく、滑らかな動きが感じられました。ただ、24インチ高解像度(1920x1080)ではこのソフト自身の画像の荒さが目立ってしまいます。もう少し小さな解像度で見るのが良いようです。

 【ベンチマーク測定上の注意(参考まで)】

 3D Mark11 ベンチは、過去の経験からもエラー多発のソフトのようです。今回は2つ位の現象が出ました。その1つは致命的なエラーで、「3D Mark11 workload 」表示画面でフリーズするものでした。

 この表面的な原因は、単純に「日本語言語バー」が画面内にあるとフリーズするということで、英語のサイトをいくら調べても見つからない訳です。

 言語バーを画面下の、スピーカーなどのアイコンがあるバー内部に、引きずって入れてしまえば解決(hideboxの日記)します。

 これ以外にもう一つ、「window_focus_lost」というのがありますが、これもどうやら同じ原因に加えて、さらに、バックグラウンドで走ってるウィルススキャン(または、周期的に走るスキャンソフト含む)などの動作状態で、割り込みが入ると停止することがあるようです。

 過去に起きた原因では、フリーのアンチウィルスソフトである「Avast」でした。これは、米国のサイトに全く同一現象の書き込みがあり、解決法が解ったのです。

 本HP機にあらかじめインストールされているノートンのセキュリティソフトは、この件に関しては影響していないようです。(むしろいくつかのレジストリ・スキャンソフトを入れる時に「このソフトは安全」の表示が出たので安心できました。なかなか進化してるようです。)



 さて次に、ファイナルファンタジーFFXIV公式ベンチマーク(オフィシャルベンチマークソフト、ダウンロードページ)を取って見ました。

【ファイナルファンタジーFFXIVベンチの結果】:「とても快適」


 Low(1280 x 720)でのスコア平均値:7129前後(種族「ヒューラン」女)であり、この数字は、下記の判定レベルで「とても快適」に属していました。

 実は、この上の「非常に快適」性能が出ると思っていたのですが、なかなか厳しい判定レベルのようです。とは言っても、ショップブランドのFF14推奨認定パソコンが、6600 前後のレベル程度ですから、このクラスは、だいぶ超えているようです。
(※参考:3DMarkベンチのスコア計算法から見た性能アップ研究

FFXIVベンチ 本試用機 FF14推奨認定PC
(Prime Galleria)
Low(1280x720) 7129 6668
High(1920x1080) 5986 4993

・8000以上:非常に快適
非常に快適に動作すると思われます。お好みの設定でお楽しみください。
5500〜7999:とても快適
とても快適な動作が見込めます。描画クオリティを高めに設定しても、とても快適に動作すると思われます。
・4500〜5499:快適
快適な動作が見込めます。描画クオリティを高めにしても快適に動作すると思われます。
・3000〜4499:やや快適
標準的な動作が見込めます。余裕が有れば描画クオリティの調整をお勧めいたします。
・2500〜2999:普通
標準的な動作が見込めます。
・2000〜2499:やや重い
ゲームプレイは可能ですが、処理負荷によっては動作が重くなりますので、その場合はコンフィグにて調整する事をお勧めいたします。

 【ベンチマーク測定上の注意(参考まで)】

 このFF14ベンチを取る時に、「XINPUT1_3.dll」がない(?)ので実行できません。というメッセージが出ました。実際に、この不足というdllをsystem32の辺に追加しても結果は同じでした。

 これは、原因はともかく、レジストリ・スキャンソフトの「XINPUT1_3.DLL Fixer」無料版というもので、レジストリエラーを修正することで直ってしまいました。 
(https://www.dll-files.com/dllindex/dll-files.shtml?xinput1_3)

 さらに、他社の測定ベンチマークと参考比較出来るように、モンスターハンターフロンティア【絆】(オフィシャルベンチマークソフト、ダウンロードページ)も取って見ました。

【モンスターハンターフロンティア「絆」の結果】:「格段に優れた効果が・」

 各種ゲームによって、ベンチマークの差が出てくるのが分かっていますが、モンハンでは、結構大きな差が出ました。モンスターハンターに対しては、本機のスペックは格段に優れた効果があるようです。

MHFベンチ(絆) 本試用機 FF14推奨認定PC
(Prime Galleria)
Low(1280x720) 30420 19867
High(1920x1080) 15777 14456

 (中央の三角ボタンをクリックで、視聴出来ます。)

 モンスターハンターフロンティア【絆】(モニター24インチ解像度:1920 x 1080 Full HD )。カクカク感は全くなく、滑らかな動きが感じられました。ただ、24インチHigh(1920x1080)画面では、このソフト自身の画像の荒さが目立ってしまいます。もう少し小さな解像度で見るのが良いようです。



 さて、このカテゴリーでは、前に挙げた3Dゲーム度のチェック項目を調べながら、各社の代表的3Dゲームパソコンを紹介していますが、本機はフラッグシップモデルの1つということで、本格サーバー(※サーバー・ワークステーション入門参照)としての機能を備えている点も大変ユニークです。


 【3Dゲーム度の面からハードウェアチェック】

  @ビデオカード塔載GPUとビデオメモリー:どの程度ゲーム向きか?

  先に書きましたように、今回のテスト試用機には、BTO選択可能なカードのうちのトップ性能のNVIDIA GTX580 1536MB 仕様でした。

 これは、2010年末発売以来、今日までの長期間にわたり、最高速の位置を占めてきた人気のカードです。ATI Radeon HD 7950 が、今年2月に発売のため少し抜かれた感がありますが、単品カードとしては、「最速(High-end Top)の2品」の1つです。

 選択肢にあったビデオカードは、標準の仕様のNVIDIA GeForce GTX 550Ti(1GB)以外に、●AMD Radeon HD6850(1GB)、●NVIDIA GeForce GTX580 1536MB の2つでした。
(参考ページ:3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表をご覧下さい。)


 左にSLIのカードエッジコネクターが、右端にVGA専用電源コネクターの6ピン、8ピン(ケーブルをはずしたところ)があります。カード本体は、2スロット取り付けで、1スロットは空冷ユニットが占めています。

 なおカバーのプラスチックが黒色鏡面のため、手前の地デジのカードなどが写り込んでいます。
(なお、本機では、PCI exスロットが1つしかないため、SLI動作は不可です。)

 また、ビデオ出力コネクターは、DVI-I 端子 x 2、ミニHDMI端子の構成です。本品の製造メーカは、不明ですが、HPブランドOEM品でした。


 A塔載のCPU:現在、最高性能の6コア12スレッドから

 試用機のCPUは、上にチェックの通り、機種標準仕様のもので、「Core i7-3930K (6コア12スレッド)3.20 GHz、ターボ時 3.8GHz(最大)、12MB L3 キャッシュ」

 でしたが、下記の現在の最高性能CPUもBTO選択できます。

 ★Core i7-3960X Extreme Edition(6コア12スレッド)3.30 GHz、ターボ時 3.9GHz(最大)、15MB L3 キャッシュ

 詳細な違いは、CPU性能一覧表−intel編で確認下さい。


 B塔載のメインメモリー:?

 試用機には、標準仕様のメモリー:8GB(4GB×2)が付いていました。実物は写真のhynix 純正品DDR3-12800(DDR3-1333)で、4GBが2枚で、合計8GB(デュアルチャネル仕様)です。なお、メモリースロット(空)は、あと2つあります。

 型式:PC3-12800U-11-11-B1、HMT351U6CFR8C-PB N0 AA( 両面実装16チップ BGA)


 C塔載のハードディスク:?

  標準仕様は、2TB のようですが、試用機には、信頼性の高いHitachi製の、1TB (SATA-2)が2基と、OSがインストールされた、SSDが1基ついていました。

SSD:256GB、Micron製 SSD:MTFDDAK256MAM-1k1 (SATA3 :6.0 Gb/s)
HDD:HDS721010CLA632 (SATA3 :6Gbps, 7200rpm)

 SSDは、下の写真のHDDの下側にあるため見えません。性能はエクスペリエンス インデックスでも、7.9という最上級の評価でした。


 さて、ここで水冷ユニットの冷却性能を温度測定して見ました。

【CPUの水冷ユニット】

 写真のようにCPU上の真上に取り付けられたポンプ(と思われる)側には、HPの大きなロゴが印刷されています。ラジエター(熱交換器)側には、CT:E CFFD01NX 1k02Uという文字列とHPパーツ番号P/N:657398-002(メーカー型式は不明)というが見られました。

 温度測定には、CPUやGPUコア温度測定ベンチマークソフトである、HWMonitor PRO1.12最新版を用いて、Windows上から行いました。


【アイドル時のCPUコアやGPUコア温度】

 なにもしないで放置(アイドル時)でのCPUコアやGPUコア温度です。(いずれもチップPN接合部センサーからの測定)

一番左のValueが測定値、その右側は瞬間データです。
CPUコアが6個のためデータが6個あります。
通常のアイドル状態では、CPUコア1〜6の温度は、37〜44℃程度、Package は、CPUのケース温度で43℃程度です。グラフィックスGPUは47℃程度でした。

 尚、[TRIAL] とあるのは、本測定アプリ立ち上げ時に設定できなかった(読めなかった)温度で、毎回違ってしまうのがご愛嬌ですね。


【ファイナルファンタジーデモを少しの間ループ動作させた最中のCPUコアやGPUコア最大温度】

 次に、ファイナルファンタジーを少しの間ループ動作させた最中のCPUコアやGPUコア最大温度を測定しました。

 今回このベンチの方が、かなり負荷が高いのですが、それでもCPUコア1〜6の温度は、49〜57℃程度、GPUは81℃程度でした。Package は、58℃程度でした。


 この測定結果をまとめて比較して眺めてみますと、

 ファイナルファンタジーデモテストループ動作中でも、CPUコア1〜4の温度上昇は、37〜44℃→49〜57℃のため、約12〜13℃です。

 CPU Package (Case) 温度の上昇も、43℃→58℃のため、15℃程度です。(今回この温度を監視しながら最大値を探したため、最大の数字となったようで、これは誤差範囲ということです。)

 水冷ユニットのないグラフィックスGPUコアの温度上昇は、約47℃→81℃のため、約34℃と、かなり上がることも確認できました。


【PCケース庫内温度】

 このHDD温度は、PCケース庫内温度が、32℃であることを示しています。部屋の温度が約24℃位でしたから、8℃程度の温度上昇でした。

 D信頼性・その他:
 3Dゲーム機は、GPUやCPUの負荷率が高くなりますので、発熱が多くあり、冷却が十分かどうか。電源容量が十分か、どうか。

 (←貸し出し機の擬似BTXケースの右側サイドカバー開けた所)

  電源には、600W(MAX)(型番:DPS-600WBA)、静音設計の電源を標準搭載でした。パワーに不足はないと思いますが、変換効率のレベルを示す「80 PLUS GOLD」認証などのシールは付いていませんでした。単品市販品でないOEM品なので当然かもしれませんが。

 電源メーカーは、「DELTAエレクトロニクス」のラベル表記があり、HPパソコンでは通常このブランド(OEM品)が採用されています。また、前回のレビュー品(h8-1080jp )と同じ型番の電源でした。


 ケースの大きな特徴は、BTX構造の仕様である点です。ケースの取り外しカバーの面が、ATX と逆の右側面であることに注意下さい。

 正確には、BTX規格ではなく、注意深く見ますと、マザーボードと電源は、ATX仕様品を倒立させて部品の共通化を図った匠な設計です。

 これは、いつもながら感心するのですが、非常によい優れたアイデアと思います。(初心者のBTX フォームパソコン入門参照

 Pentium Dという発熱の激しいCPUの時代に登場した、このBTX規格というシャーシから、(ATX規格ケースに対して)冷却が必要な主要部品を効率よく冷やすための部品配置とエアーフローの確保が行なわれました。(ただ、ATXとの互換性がないパーツも出るため、現在もまだ、あまり普及はしてないようです。このため本機も擬似BTX構造の専用ケースです。)

 写真のように、左下奥のハードディスク2個も垂直方向に縦置きにされ、マザーボードの主要発熱部品が、水平に直線上にレイアウトされてるために、エアーフロー(ほぼ左から右へ)中に自然と置かれ、右側の冷却ファンで排気されることになります。(ケース上方にあがった熱は、電源内のファンで排出される。)

 よく見るとケースのフロント下部がほんの少し上に持ち上げられていて、ケースの底部からも吸気がされるような穴の空いた構造に出来ています。

 CPUやHDD、メモリーなど熱に弱い部品がケース下の方の通気がよい低温度エリアに配置され、パソコンの信頼性が高まっているのがよく解ります。

 以上ケース内部の冷却性は、十分ある構造となっています。使用環境の温度表示は、大手メーカーで標準的な温度 5 〜35℃でした。 また、ケースサイズをチェックすると、寸法が、高415×幅175×奥412mmのミニタワー型、重さが約 11.8kg でした。


 次に重要なパーツである、マザーボードは、ブランド名の記載がなく、残念ながらOEMのメーカーは分かりませんでした。

 このマザーは、インテルX79チップセット採用で、このチップセットは、6コアの「Sandy Bridge-E」Core i7 向けに最適化設定されたものです。

 DDR3-1600タイプのデュアルチャネルメモリーに対応させ、新規格のPCI Express 3.0を初めて採用し、全体的なシステム・パフォーマンスを向上させたものです。


 【サーバー機能面からチェック】:本格的サーバー機能

 ●ハードディスク構成

 本機は、購入時に(BTO選択 の欄で)ハードディスク2基のRAID構成を選ぶと、ストライピング(RAID 0)か、ミラーリング(RAID 1)を選択できます。

 ミラーリング(RAID 1)というのは、文字通り、全く同一の現在のディスク内容が2つ常時取れているという、サーバー機能としては必要不可欠のものです。(ストライピング(RAID 0)は、ディスクの読み書きの速度がほぼ2倍高速化されるというプロ仕様です。)

 今年から上のストライピング機能を改良した、RAID 5 が追加されたようですね。これは、筆者も知りませんでしたが、3基のハードドライブにデータを分散して書き込むというもので、RAID 0との違いは「パリティ」と呼ばれる冗長データも分散して書き込む点にあるようです。

 これによって、RAID 0 の欠点であった復元の問題を解決したようです。つまり、どれか1基が故障しても残りのハードドライブにあるデータとパリティから、元のデータを復元することができるということです。

 この辺は、図柄入りの詳しい説明が、このページの下の方にありますのでそちらをご覧下さい。大変解りやすく書かれています。

 【魅力的な機能】

 その他の魅力的な機能がなど多数ありますが、気づきにくいものを挙げますと、

 ●タワートップ・トレー:フロントの上部に、USB3.0ポートが2個あり、ここにUSB接続機器を置いて充電などしても、多少へこんでいるので、落ちにくい構造となっています。

 デジカメやミュージックプレイヤーなどの充電やデータ転送など、使い勝手のよい「トレー」配置となっています。


 ●安心の「東京生産」で、フルカスタマイズでも、最短 5日で納品(東京・昭島工場で製造のため)

 などがあります。


 以上のハードウェアチェックから、BTOパソコンメーカーとしての一般想像より、良心的なパーツ採用、信頼度の高い設計思想などが感じられました。

 以上、日本HP社のゲーミングモデル h9 “Phoenix”シリーズ:「h9-1190jp 」icon
について、その性能面を中心にした、レビュー評価・紹介でした。

 価格は、<h9-1190jp/CT>カスタムモデルで、OS、Windows 7 Home Premium 64bit SP1インストールの場合、¥119,700 からです。なお、今回の試用機と同一性能にBTOカスタマイズすると、20万円強の価格になると推定できます。またモニターは付属しません。

 →★詳細スペック確認は、ゲーミングモデル h9 “Phoenix”シリーズiconページへ

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 ■サイト内の関連ページ: 直販サイト『 日本HP 』ブランドPCを徹底評価

  2012年2月記



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