Intel 6シリーズチップセット問題、各社の対応状況
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(本記事は、2月28日現在のものです。)
1月31日、インテルがIntel 6シリーズ(P67、H67チップセット)に不具合リコールを発表し、Sandy Bridgeマザーや、搭載PCは全品販売停止となりました。しかし最近、だいぶ早い展開(早いものは2月25日から)となることが分かって来ました。
当初言われていた「4月」より早いタイミングで、(現在〜3月始めから)マザーボードの入手も可能になり、搭載パソコンの販売も開始されて来たようです。
全サイトを調べたのではありませんが、「サイトに販売開始の宣言がなくても販売(受付)開始」されている場合もあるようです。
以下、最近の状況をとりあえず羅列して置きます。
【対象チップセット】:デスクトップPC向け:H67、P67の2種、ノートPC向け:HM67、HM65の2種(他の機種は問題を修正後に出荷される)
【チップセットの不具合部分】:SATA 2〜5ポートは、経年劣化によって速度が次第に低下するという不具合が発生する可能性がある。3Gb/sの速度のポートで、接続先は、HDDや光学ドライブ。(速い方の6Gbps のシリアルATAポート0番と1番は今回の問題の対象外。)
【問題修正済みのマザーボード販売開始】
【マスタードシード】
PCパーツ商社のマスタードシードは2月25日、SATA問題修正済みのB3 Steppingチップセットを搭載した、ASRock製インテルH67 Express搭載マザーボードを発売すると発表しました。
【該当の製品】:ATX規格のマザーボード「H67DE3」(2011年3月4日より全国のPCパーツ販売店で)、店頭想定価格は10,980円。
「H67DE3」は、H67 Expressチップセット搭載のATX規格のマザーボードで、P67 Expressチップセットでは利用できないCPU内蔵GPUのハードウェアエンコード機能を使いたいという方向きの製品です。
●詳細のニュースは、不具合修正版Sandy Bridgeマザーが来週発売、マスタードシードが予告
【ドスパラ】(2月28日 ASRock製マザーボードへの対応を更新)
●Asrock製マザーボード交換:3月4日から、店頭交換対応・宅配による同時交換
【問題修正済みB3 チップ搭載PC販売開始や交換メーカー】
【ドスパラ】
ドスパラは、25日から、修正版チップセット(B3ステッピング)を搭載したショップブランドPCの受注を受付となった。ただし、納期は、10日から2週間程度で出荷と書かれている。
●詳細は、第2世代 Core i7/i5 (SandyBridge) モデル受注再開
★既購入者への対応:該当デスクトップPC(Primeシリーズ)は、マザーボード交換
■手続き期間:2011年2月21日より、2011年5月21日まで
■交換の開始日時:2011年3月初旬より、順次。
●該当ノートPC(Note Galleria MR6⁄Chronos MR6):時期は4月中旬以降
→詳細は、インテル 6 シリーズ チップセット搭載商品をお買い上げのお客様へ
【フロンティア KOUZIRO】
トップページに第2世代Core プロセッサー搭載のGAシリーズ遂に再販開始とバナー掲載し、在庫が豊富のうちに、注文がおススメとも書かれている。カスタマイズ後の納期が1週間とあり、ここが一番早いかも知れません。
●詳細は、フロンティア(FRONTIER)ダイレクトショップ該当ページ
【デルコンピュータ】
PC watchによれば 25日、デルは、Intel 6シリーズチップセットの不具合によって販売を一時停止していたPCの販売を再開した。
まず販売が再開されたのは、ゲーミングデスクトップ「Alienware Aurora」で、3月1日より企業向けデスクトップ「Vostro 460」、3月2日より個人向けデスクトップ「XPS 8300」、3月15日よりゲーミングノート「Alienware M17x」も順次再開予定。
販売再開にあたって、全ての製品で不具合が修正されたチップセット(B3ステッピング)のみを採用するとしている。
【東芝】
3月上旬より、無償にて交換対応を開始と2月22日改定発表した。また、新たな注文については、31,000円OFFクーポンキャンペーンも実施されており、ただ納期が3月中旬となる見込みとしている。
対象機種:ノートPC「dynabook T551 シリーズ」および「dynabook Satellite T551 シリーズ」
登録が終了済みの方、および東芝ダイレクトPC(インターネットショッピング)にて対象製品を購入の方には、3月上旬より順次、メール等でご連絡すると記載されています。
●詳細は、東芝ノートPCラインアップ一覧から
【NEC】
PC watchによれば 21日、発売日が未定だった2011年春モデルの発売日が決定したと発表した。
発売日は、ノートPCは「LaVie L」が3月10日より順次、デスクトップPCは、23型液晶一体型「VALUESTAR W」、スリム型「VALUESTAR L」が3月10日、20型液晶一体型「VALUESTAR N」が3月17日。
●詳細はPC watchの通り。
【B2 チップ搭載だが、対策済みの製品として発売のメーカー】
【マウスコンピューター】
2月10日、マウスコンピューターは、一時出荷を停止していたIntel 6シリーズチップセット搭載PCモデルについて、不具合の影響を受けないモデルに限定して受注、出荷を再開した。
インテル社から「チップセットのB2ステッピング品」を、SATAポート0と1のみを使用した不具合の影響を受けないシステム向けとして、出荷再開の発表があったため、不具合の影響を受けるSATA 2〜5ポートは、デバイスが接続できないように加工した状態で出荷する。
このため、搭載できる内蔵ドライブの数に制限があり、上限はハードディスク(またはSSD)×1台 + 光学ドライブ(DVDまたはブルーレイドライブ)の合計2台までとなる。後からの増設も行えない。
ただ、将来増設が必要になった方のへは、増設対応可能なマザーボード(B3ステッピング)の入荷後、顧客からの申し出に基づきマザーボードの無償交換するという。
(交換開始は、4月以降になる予定)
●詳細は、インテル 6 シリーズ Express チップセット搭載モデル注文再開に関するQ&A
【富士通】
PC watchによれば、富士通は、全機種対策済みの製品として提供すると、20日に発表した。
具体的には、SATA 3Gbpsのポートに接続していたDVDまたはBlu-ray Discドライブを、不具合の影響を受けないSATA 6Gbpsポートに接続して対応する。
この場合、使用できるSATAポートは6Gbpsの0番と1番のみとなる。また、今後は本不具合を修正した新リビジョンへの変更を行なうとしている。
対象機種は、ESPRIMO FH76/CD、同FH70/CN、LIFEBOOK AH58/CM、同AH58/CNM、同AH56/C、同AH56/CN、同SH76/C、同SH76/CN、同PH74/C、同PH74/CNの10モデル。
【パナソニック】
PC watchによれば「Let'snote」シリーズのSandy Bridge搭載モデルの発売日が決定したと18日、発表した。
対象は、12.1型の「CF-S10」、「CF-N10」の個人向け店頭モデル、法人モデルと、そのマイレッツ倶楽部モデル、Let'snote CF-J10のマイレッツ倶楽部モデル・プレミアムエディション。
決定した発売日は、CF-S10、CF-N10の個人向け店頭モデル、法人モデルが2月26日(当初2月20日予定)。マイレッツ倶楽部モデルに関しては、1月27日発表時の2月26日の通りで販売可能になった。
また、同じくSandy Bridge搭載の15.6型「CF-B10」は、当初の案内通り3月11日に発売される。
これは、Let'snoteシリーズで使用しているSATAポートが影響を受けないため、販売可能になったという。(電力削減の一環として、チップセットの未使用回路の動作を停止させる工夫をした結果、不具合のある3GbpsのSATAポートを使わない設計にしていた。)
2011年2月28日現在